2025.06.04 Work

2025年度人工知能学会全国大会(第39回)にて研究成果を発表

このたび、株式会社アプリズム AIクリエイション本部所属のJude McCutcheonが、2025年5月に開催された「2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)」において、当社のLLM(大規模言語モデル)研究に関する成果を発表いたしました。


人工知能学会全国大会は、年に一度開催される日本最大級のAI分野の学術大会であり、東京大学・京都大学をはじめとする国内外の大学や、トヨタ、パナソニック、Preferred Networksといった先進企業も多数参加しています。

第39回大会は、2025年5月27日(火)〜30日(金)の会期で大阪・中之島のグランキューブ大阪にて、オンラインとのハイブリッド形式で開催されました。

発表内容

本研究のテーマは、「日本語の学習データが少ない環境において、英語のデータでファインチューニングを行うことで日本語性能を向上できるか」という課題に対する実証です。

当社では、StableLM-3B(Stability AI社製)の日本語モデルに対して、英語のデータセットを用いたファインチューニングを実施し、以下のような成果を確認しました。

要約タスク:英語データによるファインチューニングでは、精度の向上は限定的。

QA(質問応答)タスク:英語データによるファインチューニングにより、日本語タスクの精度向上を確認。

この結果から、リソースの限られる日本語環境においても、英語資源を有効活用することでLLMの性能を高められる可能性が示唆されました。

 

今後の展望

株式会社アプリズムでは、今後もLLMの研究・応用技術の深化と、社会実装に向けた製品開発に積極的に取り組んでまいります。

 

【大会情報】
名称:2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)
会期:2025年5月27日(火)〜5月30日(金)
会場:大阪国際会議場(グランキューブ大阪)/オンライン
主催:一般社団法人 人工知能学会
大会URL:https://www.ai-gakkai.or.jp/jsai2025/

■発表概要
発表タイトル:「Cross-Lingual Finetuning in Large Language Models」
発表者:Jude McCutcheon (Apprhythm Co., Ltd.) マカッチョン(株式会社アプリズム)
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2025/subject/3K4-IS-2a-02/advanced?cryptoId=